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フィギュアスケート使用楽曲としても親しまれる作曲家ピアソラ。その精神が甦る全国ツアー

2021.03.17

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〔今月の音楽〕

甦るピアソラの精神


甦るピアソラの精神

©Juan Pupeto Mastropasqua Photo credit: Juan Pupeto Mastropasqua

映画『ピアソラ 永遠のリベルタンゴ』。その生涯と、作風の確立の過程が描かれる。DVD発売中。4180円(税込み) 発売・販売元:TCエンタテインメント 提供:東北新社 ©Daniel Rosenfeld ©Juan Pupeto Mastropasqua


今年2021年は、タンゴの革命者として知られるアルゼンチンの作曲家、アストル・ピアソラの生誕100周年。哀愁と力強さをあわせ持つ「アディオス・ノニーノ」や「リベルタンゴ」などは、フィギュアスケートの使用楽曲としても親しまれる。

ピアソラはバンドネオン奏者として頭角を現したのち、フランスでクラシックの作曲技法を学んだ。祖国に戻ると、当時踊るための音楽だったタンゴを、新たな“聴くタンゴ”として世に送り出す。これが保守派から攻撃され、しばし不遇の時代を過ごした。

それでも独自の作風を極め、自らの楽団の演奏で発表する楽曲がまず海外で評価され、名声が高まった。

晩年、心臓を患っても舞台に立つことにこだわった奏者としての姿は、映画『ピアソラ永遠のリベルタンゴ』でも観られる。

ピアソラにとって理想の演奏スタイルは、五重奏団だった。若きバンドネオン奏者、三浦一馬は、その精神と伝統を受け継ぎつつ、独自性を盛り込んだ活動を続ける。

今年はピアソラの記念年を祝い、自ら率いる東京グランド・ソロイスツで全国ツアーを行う。クラシック界の凄腕が集って放つ、重厚かつ熱いピアソラ・サウンドは、格別。心を揺さぶられる。

編集部おすすめ

〔公演情報〕
三浦一馬 東京グランド・ソロイスツ&キンテートツアー2021


東京グランド・ソロイスツ&キンテートツアー2021

© 藤本史昭

【2021年】
●3月12日 愛知 豊田市コンサートホール
●3月13日 大阪 ザ・シンフォニーホール
●3月21日 埼玉 所沢市民文化センター
●6月6日 鹿児島 霧島国際音楽ホール
●7月3日 東京 第一生命ホール
●7月4日 兵庫 兵庫県立芸術文化センター
ほか、全国各地にて公演予定
公演の詳細:http://kazumamiura.com/

※この情報は、掲載号の発売当時のものです。最新情報は公式サイト等でご確認ください。




〔アルバム〕
三浦一馬『リベルタンゴ』


『リベルタンゴ』

KICC-1471 3300円(税込み)King Records

バンドネオン、ヴァイオリン、ピアノ、ギター、コントラバスによる五重奏で、「リベルタンゴ」、「アディオス・ノニーノ」ほかを収録。三浦は今年、デビュー15周年。2021年3月には東京グランド・ソロイスツで、ピアソラの新譜をリリース予定。
表示価格はすべて税込みです。
取材・構成・文/高坂はる香

『家庭画報』2021年4月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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