熟年男女の本音と建前を描いた人間喜劇―豊川悦司

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豊川悦司●とよかわ えつし
1991年『12人の優しい日本人』、92年『きらきらひかる』などの映画で注目される。2010年『今度は愛妻家』、『必死剣鳥刺し』で数々の映画賞を受賞。近年の主な映画出演作に『一枚のハガキ』、『プラチナデータ』、『春を背負って』、『娚の一生』などがある。鶴橋康夫監督作品には、『愛の流刑地』に続いて二度目の出演となる。


「大竹さん、やりますよね。大竹さんがやるなら、僕もやります」―豊川悦司

高齢化、核家族化、晩婚化、そして熟年離婚の急速な増加と、社会が大きく変化するなか、人生の再出発を考えるシニア世代の希望や不安を背景に、熟年婚活花ざかりのニッポン。男と女の本音と建前、したたかな願望とその裏にある人間の弱さを、ひと癖もふた癖もある役者たちが、愛と毒の絶妙なさじ加減で演じる鶴橋康夫監督の映画『後妻業の女』は、関西弁ならではのパンチの利いたユーモアで、人間のおかしみをコミカルかつディープに描いた作品だ。

裕福な老人を色香で虜にし、後妻に入っては金品を巻き上げる。手練手管で独居男性の心のスキにつけ入る大竹しのぶさん演じる結婚相談所の会員・小夜子とコンビを組み、老人を手玉に取る結婚相談所の所長、柏木 亨を演じた豊川悦司さんは、「脚本を読んでまず感じたのは、鶴橋監督が書かれたセリフのおもしろさでした。とにかくことばが生きているというか、一人一人の感情に焦点を当ててドラマが進んでいくので、これは俳優の芝居がウェイトを占める作品だと思いました」と話す。

160810_ac_03.jpg 豊川さんは9年ぶり、大竹さんは15年ぶりに鶴橋監督(写真左)とタッグを組んだ。

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