4月21日、千家十職の1軒である袋師・土田友湖さん亭主の特別茶会を開催しました。 午前中は、大阪・国立民族学博物館で6月2日まで開催されている特別展「千家十職×みんぱく:茶の湯のものづくりと世界のわざ」を見学。この展覧会は千家十職が一堂に会することも稀なら、単にお茶の道具展にとどまらず、世界の"ものづくりのわざ"を見るというユニークな展覧会です。企画された八杉教授に直接解説いただき、ゆっくりと鑑賞しました。 午後は、京都の北村美術館・四君子苑に場所を移し、昼食とお茶会。 北村美術館は、財界人でもあり、傑出した茶人でもあった北村勤次郎氏が眼力を凝らして収集したお茶道具を中心とした美術品を元に設立された美術館で、貴重な道具類がそろっています。同じ敷地内の四君子苑は、北村氏の私邸として建てられた数寄屋造り茶苑で、重要文化財の石灯篭や石塔が配された広い庭にはせせらぎが流れ、小鳥が集い、かえるが鳴いています。 北村美術館自体、春秋に各2ヶ月あまりしか公開されていませんが、四君子苑は、春と秋にほんの数日しか一般公開されません。当日は、家庭画報サロンのために、特別に一日開けていただきました。 あいにくの小雨模様の日でしたが、かえって雨に洗われた新緑に散りかかる名残の八重桜が美しく、京の街中とは思えない閑雅な空間を楽しむことができました。 昼食には、京料理「はやし」の縁高を用意しました。北村美術館前のはやしは、老舗の多い京都にあっては比較的新しいお店ですが、注目の1軒で、かつて家庭画報でも紹介したことがあります。 お庭の説明をいただきながらお茶室へ移り、お茶会の始まり。土田友湖さんを亭主に、奥様、ご子息夫妻と一家総出で接待いただきました。お茶会の流れで、仕覆や服紗を間近で見せていただきながら、茶と裂のお話をしていただきました。 先生ご一家といっしょに記念撮影をした後、美術館に移動。北村館長の楽しく、わかりやすい解説で、茶道具の取り合わせの展示品を鑑賞しました。 「こんなお茶会の機会は二度とない」「普通では見られないお庭に入れて感激」「展覧会も充実していた」「お料理もおいしかった」など参加された会員の方は皆様ご満足のようでした。 引き続き、5月には、竹工芸・柄杓師の黒田正玄さんのお茶会が開かれます。
【写真:上から順に 撮影:前川政明】 ・国立民族学博物館の特別展を見学 ・四君子苑のお茶室で、土田友湖さん亭主のお茶会 ・重文の石灯篭を配した閑静な四君子苑 ・木下館長の解説で北村美術館の鑑賞