夜の帳(とばり)が下りると、ゆっくりと息づくように、奥書院の金砂子(きんすなご)の障壁画が輝き始めます。およそ125年間も封じられてきた、四国・金刀比羅宮(ことひらぐう)の奥書院。そこには、伊藤若冲(じゃくちゅう)の花、岸岱(がんたい)の杜若(かきつばた)が鮮やかに潜んでいました。そして今、表書院を飾る円山応挙とともに、130面もの障壁画が東京、三重、パリで大公開されます。その直前に、江戸絵画の伝道師、ジョー&エツコ・プライスご夫妻が金刀比羅宮を訪れました。若冲や応挙、酒井抱一(ほういつ)、鈴木其一(きいつ)など「プライスコレクション」の業績で、国際交流基金賞を受賞され、先月まで「若冲と江戸絵画展」を東京、京都、福岡、名古屋で開催。日本で江戸絵画が再発見される契機を作ったプライスさんご夫妻が、江戸美術の華麗なる障壁画を案内します。
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