きもの好きなかたにとって憧れともいえる、夏のきものでのお出かけ。とくにフォーマルを中心に、夏のきものはドレスにも勝る風格があります。そこでシーン別に、"白分の格を上げる〃着こなしを紹介します。大人の夏のきもののルールを、きもの文化研究家の中谷比佐子さんに教えていただきました。
暑い時季、夏のきものを涼やかに着こなしているかたに出会うと、見ているこちらまで、スーツと風が吹いたように、涼やかな気持ちになるから不思議です。「まさにそのかたの気品が表れている証拠でしょうね」と、中谷さん。そもそも品のある着こなしとは、どんなものなのでしょうか。
「きものの格というと、柄や素材でくくられることが多いですが、そうではなくて、まず年代に合った常識を知ることが大切だと思います。いくらきものが格式ある柄であっても、五〇代のかたが二〇代の頃のきものを着るのはちょっと違いますよね。たとえば、そのきものを着ることで、上品に見えるなど、自分の年齢をプラスに生かせるきものを選ぶべきではないでしょうか。きものの格に自分を合わせるのではなく、そのきものを着ることによって、自分の格を上げるのです」
年代に合った常識こそ「格」と中谷さん。「どこで格を出すかというと、コーディネートなんですね。その揚に合った雰囲気や風合い、素材感というものを大切に、女性らしさを出したり、大人っぽさを出したり。夏には夏σ、きものの着こなしを知ることで、去年とはまた違う自分になれるはずです」
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