風の匂いに季節の訪れを予感し、濃さを増す緑に時間の流れを見る。桜を待ち焦がれ、花の風情に恋心を重ね合わせる。万葉の昔から、私たち日本人の心に脈々と流れる自然への憧憬。二十一世紀、文明の極まった今、万葉集に歌われた瑞々しい抒情は、圧倒的な力を持って私たちの胸に追ります。
紫、藍、紅、緑、黄、白。古来日本人の心に棲み着いた色を当代一流の織り作家一六人に染め、織っていただきました。
歌人・馬場あき子さんにお選びいただいた10首の歌を、それぞれの地で自然に親しみ色を染め、独自の作品づくりをしているかたがたが表現しました。
四季折々の、おおらかなまた雄大な、そして繊細な日本の風景が広がります。
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