2017/10/06

ジュエリーお買い物学(4)日本のジュエリーの不思議、お客様の不思議

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文/山口 遼

さて、これで4回目となりました。この連載の本題「ジュエリーお買い物学」に入る前に、まずは日本の宝石業界の不思議さと、お客様の不思議さについて説明したいと思います。怒る方もいらっしゃるでしょうが、どうか大目に見てやってください。過去3回分の話と重なる部分もありますが、「日本」という軸で読んでいくと新たな発見があって面白いはずですよ。

【今までのおさらいをしたい方はこちら】
第1回 ジュエリーについての誤解を解く を読む
第2回 ジュエリーの近代史、激動の100年 を読む
第3回 女性のためのジュエリー を読む

「ジュエリーお買い物学」第4回 日本のジュエリーの不思議、そしてお客様の不思議

不思議1.
日本人が日常的にジュエリーを身につけ始めたのは近代に入ってから


日本人とジュエリーの関わりは、世界的に見ても非常に変わっています。なにせ飛鳥奈良時代から、江戸時代の終わり頃まで1000年以上にわたって、日本にはジュエリーと呼べるものがほとんど存在しなかったのですから。世界中の民族が、その歴史を通じていつもジュエリーを使ってきたのに、日本人だけが、ほとんどジュエリーなしの生活をしてきたのです。世界的に見てもとても珍しいことです。(詳しくは連載の第1回をご覧ください)

飛鳥奈良時代からの千数百年間、日本には指輪も、ネックレスも、ブローチも一つも存在ませんでした。にもかかわらず開国以来百数十年の間に、日本はジュエリー消費大国になります。具体的にはバブル経済が崩壊する1990年前後には、日本のジュエリー市場は年商3兆円にまで成長し、女性1人当たりのジュエリーのお買い物額は世界一になったのです。

現在の市場規模は大幅に縮小し、かつての1/3程度まで減ってしまいましたが、それでも女性1人当あたりのジュエリーにおける支出額は、日本は世界屈指なのですよ。つい百数十年前まで、ジュエリーを身につける文化がほとんどなかった国の人々が、世界屈指といわれるレベルでジュエリーを消費している、これが不思議その1です。

次ページ:知らなかったことだらけ!? ジュエリーの不思議はまだまだ続きます!

この記事は全4ページです。

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