2017/09/07

ジュエリーお買い物学(3) 女性のためのジュエリー

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文/山口 遼


前回までは、ジュエリーという商品が、いかにして我々普通の人のものとなったか、ということについてお話ししましたね。最後は「それでも実際にジュエリーを買うのは男性だった」と締めくくりました。今回は、女性がジュエリーをどのようにして自分自身で選び、買い、使うようになったか、ということについてお話しします。「何とまあ、くどい話ですね」とお考えでしょうが、ジュエリーが本当に女性のものとなるまでには、なかなかに複雑な歴史があるのです。ですからもう一回だけ、我慢して読んでください。

【読みすすめる前におさらいする】
第1回 ジュエリーについての誤解を解く を読む
第2回 ジュエリーの近代史、激動の100年 を読む



「ジュエリーお買い物学」第3回 女性のためのジュエリー

第一次世界大戦と女性の社会進出

170828_yamaguchi_03.jpg Mary Evans Picture Library/アフロ

20世紀も1910年代に入りますと、大事件が起きます。世界大戦です。「世界」といっても、戦争があったのはほとんどが欧州の中でしたが、この戦争はとにかく戦死者が凄い。軍人だけで1000万人を超えました。それまでの戦争の犠牲者は数万人という単位でしたから、これがいかに大変なことかお分かりでしょう。

なぜここまで犠牲者が増えたのか。理由は簡単、武器が発達したのです。機関銃、戦車、初期の航空機、毒ガスなど、大量殺人兵器がこの時代に一斉に生産され始めます。

戦死者の過半は男性ですから、欧州の社会からは一斉に男性が消えてしまいました。でも、消えたままで社会は回りません。その空隙を埋めたのが、女性です。ここに人類史上初めて、「女性が外に出て働き、自力で得たお金を自分で使う」という時代が訪れたのです。今や当たり前のことと思うかもしれませんが、こういう社会になってから、まだ百年ほどしか経っていないのですよ。

次ページ>>自立した女性のためのジュエリーが生まれた>>

この記事は全4ページです。

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