2017/07/13

ジュエリーの審美眼を磨く! 山口 遼さんの新連載がスタート

今日まで続く「ジュエリーについての誤解」の正体

18世紀半ばに英国から始まった産業革命。この革命が人々にもたらした最大の変化は「普通の人が富裕になれる」ということでした。蒸気機関の発明によって鉄道や蒸気船が生まれ、海外との交易が増えるに従って、鉄道、海運、銀行、商社、保険会社、旅行会社など、普通の人々が自らの手で事業を起こし、ひとたび成功すれば莫大な資産を手にしたのです。この流れを最初に掴んだのが英国で、他国よりも100年前後も早いものでした。産業革命により英国の黄金時代「ヴィクトリア時代」が到来し、同時に新しく生まれた富裕層「成金」たちの時代が始まります。


170710_yamaguchi_03.jpg 『Jewels and trinkets』Giafferri, Paul Louis/ The New York Public Library


まぁ、いつの時代も新しく金を手にした人がすることは同じです。彼ら成金は、家族のため愛人のために、大金をはたいてジュエリーをたくさん買うようになります。今日「アンティークジュエリー」として新しいジュエリーとは別のマーケットで売買されるものの多くはこの時代のものですね。

そしてここから、「ジュエリーとは、金持ちの遊びである」という誤解が広まっていきます。これは言い換えるとジュエリーが大衆化したということですが、それにより多くの、安価ではあるが内容のないジュエリー(!)が作られては売られていきました。この流れは今日まで続いていて、それはすなわち、ジュエリーについての誤解も依然として存在していることを意味しています。

170710_yamaguchi_05.jpg Georges Fouquet制作のペンダント(20世紀)/DeA Picture Library/アフロ


しかし、最初のほうでも述べた通り、ジュエリーとは本来“美しいもので身を飾りたい”という人間の本能に近いところから生まれたものです。だからこそ長い人類の歴史の中で、ほとんどすべて時代、すべての民族がジュエリーを使ってきたのですし、今日まで存在してきたのです。

>>【コラム】ジュエリー不在の国、日本?!

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