2017/03/17

満を持して挑むシェイクスピア悲劇の最高峰―内野聖陽

実は役柄に影響されやすいタイプ

内野さんといえば、新たな魅力を発揮したNHK大河ドラマ『真田丸』での徳川家康役もまだ記憶に新しいところ。「まずは、家康を演じるために16キロ増やした体重を、走り込んで減らさなくちゃ(苦笑)」という。時代劇からミュージカルまで、さまざまな役柄を演じてきただけに、「切り替えは以前より早くなってきた」そうだが、実は「役柄に影響されやすいタイプ」なのだとか。
「たとえば、短気な役をやった後は、自分もちょっと短気になったりしますね。『真田丸』では倹約家の家康を一年やっていたので、最近は無駄遣いをしなくなりました。つけっ放しの電気も、やけに気になるんですよ(笑)。ドラマ『臨場』で検視官・倉石義男を演じたことで、ときには自分の職分を飛び越えてでも信念を貫き通さなきゃと思うようになりましたし、自分にはないその役の素敵なところを感じて、役から教えられることも多いです」

170317_int_03.jpg 今年1月に都内で行われた『ハムレット』の製作発表会見より。内野さんをはじめ、魅力的なキャストが顔を揃えた。前列の向かっていちばん左が、演出のジョン・ケアード氏。

現在、47歳。「やはり肉体的に落ちていく恐怖は感じますが、その分、違う何かが自分の中で育っているといいなと思いますね。ものの見方や考え方は、20代とは確実に違うわけなので」と話す内野さん。俳優として着実にキャリアを重ねてきた花も実もある人は、笑顔にそこはかとなく色気を漂わせ、「もっともっと求めていきたい」という。
「このくらいの年になると、自信と貫禄に満ちた落ち着いた大人の男みたいなイメージを勝手に持たれがちですが、僕はまだ全然そうじゃないと思っています。もちろん、そういう男性像に憧れる気持ちや、そうなれない自分へのコンプレックスもあるけれど、別にそれぞれの40代、50代でいいんじゃないかと思うし、世の中をわかったふうにはなりたくない。弱く情けない自分と闘いつつ、レッテルを剝ぎ取って、常に新しいものに飛びかかっていくオッサンでありたいですね。そんな48歳が演じるハムレットを、どうぞ楽しみにしていてください」


取材・構成・文/岡﨑 香 撮影/寺澤太郎 ヘア&メイク/佐藤裕子〈Studio AD〉 スタイリング/中川原 寛

170317_int_05.jpg 『ハムレット』
2017年4月7日(金)~28日(金)
東京芸術劇場 プレイハウス
S席9000円(65歳以上7500円)ほか
※7日・8日はプレビュー公演につきS席8000円(65歳以上7000円)ほか
東京芸術劇場ボックスオフィス
TEL:0570-010-296
5月に兵庫、高知、北九州、松本、上田、豊橋でも上演
作/W・シェイクスピア 上演台本/ジョン・ケアード、今井麻緒子(松岡和子訳に基づく) 演出/ジョン・ケアード 音楽・演奏/藤原道山
出演/内野聖陽、貫地谷しほり、北村有起哉、加藤和樹、山口馬木也、今 拓哉、壤 晴彦、村井國夫、浅野ゆう子、國村 隼 ほか
URL:https://www.hamlet-stage.com/

●『家庭画報』2017年04月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。

この記事の掲載号

【紙版】 170317_int_cover.jpg amazon_buy_h80.png

【デジタル版】 170317_int_ipad.jpg digital_buy_h80.png

この記事は全3ページです。

あわせて読みたい


ドンペリニヨン
今森光彦傘
ホテル企画
フィギュア愛
星野リゾート

「家庭画報」本誌

家庭画報イメージ

家庭画報
2017年07月号



食 Restaurant&Food 食の記事をジャンル×場所で探す

マイクロコンテンツ
家庭画報の旅
村田さん連載
家庭画報の贈りもの

家庭画報編集長 秋山和輝 on Twitter

プレゼント当選者発表
  
食の学校
  
家庭画報アカデミー
  
セブンアカデミー