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■陶芸家の秋の味覚ごはん
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温もりの器で朝ご飯贅沢
唐津〈佐賀〉---中里 隆さん・太亀さん

古くから茶人に愛された唐津焼はさびた土味、ダイナミックな文様、使うほどに味わいの増す色といったおおらかな風合い、たおやかな作風が魅力です。その発祥の地、唐津から緑深い見借(みるかし)という地に入ったところに、伝統ある唐津焼に新しい息吹をもたらした陶芸家・中里 隆さんと若手陶芸家として注目される息子・太亀(たき)さんの「隆太窯」があります。 ろくろ場や登り窯が点在する陶房で一日の大半を過ごすお二人にとり、食事の時間は仕事の活力を得る大切な時間。一年を通して魚と野菜中心の食事をとる中里家ですが、隆さんはいつも玄米ご飯をいただきます。朝は豆入り玄米ご飯。また、太亀さんの朝は白飯とともに始まり「産みたて卵とじゃこ山椒、漬物」が定番のおかず。この夏には自作のお釜もでき上がり、中里家の朝ご飯はいっそう楽しくなりました。 隆さんは陶芸家であるばかりでなく、コンサートを開いたり、茶会を催すなど趣味多き人としても知られるかた。お客さまも多く、そのときはいつも家族やスタッフの人たちが作る玄界灘の幸たっぷりの料理とご飯でもてなされます。この日の食卓もそんな父子手作りのご馳走が並び、魚の干物や海老の焼き物は隆さん、地元の農家でとれた野菜の煮物は太亀さんの奥さま・亜津美さんが担当。そして、お客さまからリクエストされるほど人気があるという太亀さんが作る高菜炒飯の盛りつけが終わると準備は完了。心も体も喜ぶ秋の宴が始まります。 以前は和食一辺倒だった隆さんでしたが、最近は洋の味も楽しむようになり、器も洋風に使うことが多くなったとおっしゃる奥さまの邦子さん。ときにはご飯をパエリア風に炊き、ジンバブエの土で焼いた土鍋で振舞われます。ご飯も器も唐津にとらわれない趣向。世界の土を相手に仕事をされる隆さんらしい、おおらかなもてなしのセンスがうかがえます。
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 photo by 古市和義 |
 父・隆さんの黒豆入り玄米ご飯。
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 photo by 古市和義 |
 父子で振舞うおもてなしの大鉢ご飯と玄海灘の幸。
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 photo by 古市和義 |
 集いの定番、堅焼きの土鍋で炊き込むパエリア。
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