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家庭画報 2004年11月号

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■美の回廊、フィレンツェ紀行
フィレンツェ“眺めのいい部屋”の休日
ヴィラ・ラ・マッサ

フィレンツェから数キロ離れるとオリーブ林や糸杉の田園が広がり、瀟洒なヴィラがそこここに点在する風景がとても美しい。メディチ家をはじめ、富裕な商人や貴族がトスカーナに盛んに建てた田園の邸宅、ヴィラ。このホテルも、丘の裾を流れるアルノ川に沿って16世紀初めに建てられた貴族のヴィラだった。ホテルに生まれ変わってからの歴史も長く、世界的に著名なVIPもゲストに迎えてきたが、近年、コモ湖のヴィラ・デステと同経営になってから、内装やサービスに磨きがかかり、ホテルに格が加わった。
 トスカーナの景色と空気を満喫するには、薄レモン色のヴィラ・ノービレの最上階にあるジュニアスイートがふさわしい。大きなヴェトラータ(ガラス窓)越しの風景に旅情がわき、天蓋付きのベッドや伝統的なレンガの床が、重すぎないクラシックな感じで落ち着ける。
 庭を挟んで、独特のファサードを持つ渋いピンク色の別棟がある。昔は水車小屋だったり、冬になると庭のレモンの大きな鉢を入れる温室、リモナイアだったとか。この上階にも客室があり、1階のレストラン「イル・ヴェロッキオ」には、ルネサンス時代の大広間の雰囲気が残されている。地下のワイン庫も最近できた。トスカーナらしい天気のいい日には、朝食と昼食は、ぜひアルノ川に沿ったテラスでとりたい。幅広いイタリアンを提供するのは、ヴィラ・デステから来た経験豊かなアンドレア・クワリャレッラさん。アラカルトから選ぶ料理は、2皿で50ユーロほどが目安だ。南イタリア出身で、北のコモ湖で腕を振るったシェフは、素材をトスカーナに求めて、各地の代表料理を堪能させてくれる。
 庭の糸杉の片隅に、チャペルが隠れていた。テラスから川に向けて、小さな船着き場に下りられる石段も昔のまま。まるで、古の貴族の暮らしを見るようだ。
 気が向いたらフィットネス、それともシャトルバスサービスで、フィレンツェへ出かけようか……。



●DATA
Villa La Massa
住所:Via della Massa 24, Candeli, 50012 Firenze 
TEL:+39 055 62611 FAX:+39 055 633102 
日本での問い合わせ先=ルレ・エ・シャトー日本 
TEL:03(3475)6876
http://www.relaischateaux.com
料金:ツイン・ダブル370ユーロ〜、ジュニアスイート500ユーロ〜、テラススイート650ユーロ〜、全37室 11月2日から3月23日まで休業


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ヴィラ・ラ・マッサの外観

ヴィラ・ラ・マッサの外観。

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おすすめのジュニアスイート45号室(写真下)はヴィラ・ノービレの最上階の中央に見えるガラス張りの部屋。改装でフレスコ画が見つかった客室も魅力。

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