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2017/05/31

目にも舌にも美味しい工芸茶、その魅力を探りに本場中国へ〈前編〉

黄山と連なる潤った環境の山々に、良質な茶葉が育つ

170523_kougeicha_03.jpg 盆栽のように枝ぶりが横に広がった松は「奇松」と言われ、見どころのひとつとなっている。800年を超える樹齢の松もある。

黄山はユネスコの世界遺産にも登録されている山岳景勝地です。山の上には、海抜約1860mの蓮花峰(れんかほう)を最高峰とする切り立った岩山が重なり、花崗岩(かこうがん)の断崖からは逞しく枝を張る松の姿。まるで水墨山水画に描かれているような、ダイナミックな大自然に圧倒されます。仙境を思わせるこの絶景は、唐の詩人・李白をはじめとする多くの文人や画家に愛され、明の地理学者・徐霞客(じょかきゃく)は、「登黄山天下无山」(黄山に登ると、天下に山はない)と賛じました。中国人にとって黄山は、一度は登ってみたい憧れの山。中腹まではロープウェイが運行しており、各地からの多くの人々が観光に訪れます。

170523_kougeicha_04.jpg 古代ここで修行した帝が仙人になったという伝説があり、黄山は古くから修行場だった。険しい道が続いている。



170523_kougeicha_05.jpg 中国の方々は、お茶の水色が見られる透明な水筒を持っている人が多い。

山歩きを楽しむ方々の水筒の中には必ずと言っていいほど、茶葉が入っていました。そして、ロープウェイ乗り場や山頂のホテル内などには、自由にお湯を注ぎ入れてもよい給湯所が設けられています。山歩きに限らず街中であっても、自分の水筒を持ち歩き、駅などでお湯を継ぎ足してはお茶を飲んでいるそう。日常の暮らしの中にお茶がしっかりと根付いていることが分かります。

170523_kougeicha_06.jpg 仙人が住んでいそうな霊気漂う山谷。多くの日が霧や雲が立ち込めている。

山頂付近は雨が多く、年間の3分の2以上は雲や霧に覆われています。この潤った環境や、黄山と連なっている山岳地の存在が、周囲一帯に上質なお茶が育つ礎になっているのです。

この記事は全7ページです。

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