時代を超えて愛され続けるものには訳がある__。フィンランドを代表するライフスタイルブランド「アラビア」もその例外ではありません。アラビアで人気のテーブルウェアの中でも、ご紹介したいのが名作「パラティッシ」です。誰もが一度は目にしたことがあるであろう華やかな名作デザインの魅力と、家庭画報ドットコムがお薦めしたい2つのカラーをご紹介します。
北欧食器のベストセラー「パラティッシ」とは
約150年前、フィンランド ヘルシンキの郊外アラビア地区で生まれたライフスタイルブランド「アラビア」。そんな同ブランドの中でも非常に人気があるのが「パラティッシ」シリーズです。日常に取り入れやすく、彩りを添えてくれる身近な名作。 “陶芸界のプリンス”ともいわれる稀代の陶芸家でありデザイナーでもある、ビルガー・カイピアイネンがその生みの親です。そんな彼の半生と、パラティッシが生まれた背景をご紹介します。
ビルガー・カイピアイネン(1915~1988)
ヘルシンキ美術大学で学び、才能を開花させたビルガー・カイピアイネンは1937年に「アラビア」で働き始めます。カレリア地方で幼少期を過ごし、読書やクラシック音楽、オペラにバレエと上流階級の嗜みをこよなく愛した彼は、その才能を見込まれ50年にわたるキャリアの大半をアラビアのアート デパートメント(アラビアの美術部門)で一点もののアートピースウォールプレートの創作に費やしました。干渉を受けることなく自らの創作を追求することができるアラビアのアート デパートメントでの創作で生まれた彼の作品は、ロマンチックで神秘的かつ装飾的なもの。その魅力は今もなおコレクターたちの間で愛され続けています。カイピアイネンが50代半ばで手がけたテーブルウェアがパラティッシです。食器として使える美しいデザインはまたたく間に人気を博し、今もなお世界中で愛されています。
ビルガー・カイピアイネンの作品のほとんどは、彼の個性あふれる作品を求める顧客のためにデザインされたユニークピース(一点物)。独創的で、いつまでも愛でたくなるこの美しさが最大の魅力です。 (※写真は、2019年にパラティッシの誕生50年を記念してイッタラアラビアデザインセンターで開催された展示会「Secret of Paradise」より©fiskars group)
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公式サイトでパラティッシシリーズをもっと詳しく>> 「パラティッシ」の魅力的なカラータイプから選ぶ愉しみ
家庭画報ドットコムがこの春、皆さまへお薦めしたいのは、3つのカラータイプの中でも「ブルー&イエロー」と「ブラック」の2つ。それぞれ個性的なカラータイプとその魅力をご紹介します。ぜひご自宅のインテリアにあう、“あなただけの愉しみ方”をお選びください。
世代を超えて愛される「ブルー&イエロー」は、華やかで美しいカラー
パラティッシ ボウル (17cm)7700円/アラビア(イッタラ 表参道ストア)
初期デザインとして長く愛される「ブルー&イエロー」。濡れたような瑞々しい色調が特徴です。彼が“プリンス オブ セラミック”または“キング オブ デコレーター”と賞賛された所以は、繊細なタッチと美しい色付けからくるものです。考え抜かれた構図で描かれたフルーツや花々の鮮やかさが魅惑的なデザインは、フィンランド語で楽園と名付けられました。ワンアイテム取り入れるだけでも食卓が華やぐ「ブルー&イエロー」ですが、ぜひテーブルいっぱいに広げて楽園さながらの豪華な彩りをお愉しみください。
モダンな定番「ブラック」は、料理を引き立てる“スタイリッシュさが魅力”
左上:パラティッシ ボウル(13cm)5500円、右上:パラティッシ プレート(26cm) 7700円、右下:パラティッシ プレート・ソーサー(16.5cm)3850円/以上すべてアラビア(イッタラ 表参道ストア)
「ブルー&イエロー」とは対照的な「ブラック」。その名の通り、モノトーンで構成され、彼の緻密なデザインとラインがより一層引き立つとともに、季節の食材が美しく映えます。コーディネートを選ばない「ブラック」は、どんなシーンにもマッチする優れもの。クワイエットラグジュアリーが叫ばれる昨今、静かに醸すパラティッシの真の魅力を愉しむには、「ブラック」が最適かもしれません。「ブラック」はモダンにスタイリッシュなコーディネートをしたい方々に選ばれています。控えめに主張するその美しさは唯一無二といっていいでしょう。
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