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鹿児島のお雑煮といえば? 豪華な「焼き海老雑煮」で新春を祝う

2023.12.29

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〔特集〕名旅館で出合うふるさとの味 日本全国「お雑煮」巡り 正月の祝い膳に欠かせない「お雑煮」は、地域ごとの違いが鮮明に残るきわめて特異な日本の食の遺産です。その時期ならではの地場の産物や縁起物を使った全国の名宿のお雑煮で、新春の旅に出かけましょう。前回の記事はこちら>>

・特集「日本全国お雑煮巡り」の記事一覧はこちら>>

鹿児島の「焼き海老雑煮」

島津の殿さまも好んだ尾頭つきの焼き海老で新春を祝う

薩摩のお雑煮といえば焼き海老が一尾入った豪華なもの。毎年11月、鹿児島県西北の出水(いずみ)では、鉄爪で海底を引く“けたうたせ漁”による天然くま海老の漁が始まります。

専用の窯でじっくり焼き上げる。

地元の柴田水産では水揚げされたばかりの海老を串に刺し、窯の炭火で丁寧に焼き上げます。

大きさを揃えて結わえた海老を天日で干す。

その後縄で結わえて干すこと1週間。旨みが凝縮した焼き海老が完成します。


この焼き海老を使ったお雑煮をいただけるのが、天降川(あもりがわ)沿いにある「妙見石原荘」です。

ほのかに甘みもある焼き海老の上品なだしに丸餅、里いも、さつまいも、天白冬子(てんぱくどんこ=しいたけ)、にんじん、黄金焼き(こがやき=甘い卵焼き)、干し柿、青菜に柚子の香りを添えたお雑煮は、つわぶきの葉を蓋に見立て、栗の小枝を削った箸でいただきます。

敷地内にある竹林から切り出した青竹の酒器にはお屠蘇を。手前から、野菜を炊き合わせた春羹(しゅんかん)。青竹の門松盛りには黒豆、田作り、数の子の祝い肴3種。漆桶に薩摩伝統の酒ずしを盛り込んで。

年の瀬には石臼でお餅をついてお客さまに振舞う。

妙見石原荘(みょうけんいしはらそう)
鹿児島県霧島市隼人町嘉例川4376
TEL:0995(77)2111

・特集「日本全国お雑煮巡り」の記事一覧はこちら>>

この記事は2008年1月号「お雑煮とおせちの旅」を再編集したものです。料理内容等は現在と異なる場合があります

この記事の掲載号

『家庭画報』2024年01月号

家庭画報 2024年01月号

撮影/大泉省吾、齋藤幹朗、三苫正勝、本誌・坂本正行 取材・文/遠藤綾子、瀬川 慧、西村晶子、森山弥生

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