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花にも見える美しい葉が魅力の「ハクロニシキ」。“五色ヤナギ”の別名も

2023.06.28

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365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

ハクロニシキ


ハクロニシキ
これくらい近寄ると白いのは葉だとわかりますが、遠目に見ると花が咲いているように見えます。木全体がとても優しい印象なのがハクロニシキの大きな魅力。

■属科・タイプ:ヤナギ科の落葉低木
■観賞期:6月〜10月

葉の美しさは花に引けをとりません。優しい印象が魅力の低木です


白露錦と書いてハクロニシキ。正式にはイヌコリヤナギの園芸品種ですが、ハクロニシキの名前で出回ることが多いので、ここでもハクロニシキで紹介します。

遠くに白〜淡いピンクの花がたくさん咲いているのが見え、近づいてみると花ではなく葉ではないですか!なんてしゃれた葉なんでしょう。この木はなんという名前?これがハクロニシキとの最初の出会いでした。イヌコリヤナギだと教えてくれたガーデナーさんに感謝です。

以来、この木は私のお気に入りリストに加わり、日本だけでなくイギリスでもハクロニシキを見つけては、白斑にごく淡いピンクがのる葉の美しさを愛でて楽しんでいます。

ハクロニシキ
初夏の葉は緑よりも白斑のボリュームが多く、中にはまっ白の葉も。うっすらピンクがのってとてもかわいらしい葉です。

ハクロニシキの新芽が出るのは4月で、新芽のときから白です。それが緑に白い斑入りとなり、ピンクがのってくるのが6月頃。その後、ピンクが消えて白に戻り、やがて全体が緑に変化し、秋には黄色くなります。この葉色の変化がハクロニシキの大きな魅力で、五色ヤナギという別名もあります。訪ねる季節によって葉色が変わり、木全体の印象も違って見えるので、何度ハクロニシキを見ても飽きることがありません。

ただ、葉が小さめのせいか、どの葉色のときでも優しい雰囲気があり、まとまりのよい樹形もきれいで、「ああ、庭があったら絶対この木を植えたい!」と、いつも感じています。

剪定をしなくても自然樹形で美しいのだそうですが、知り合いのガーデナーさんは、毎年新芽が出る前に思いきって剪定をするのだそうです。ハクロニシキは萌芽力が強く、剪定をしたほうが新芽がたくさんつき、美しい葉色をより楽しめるそうです。

花に負けないくらい美しい葉をもつハクロニシキ。すでに大人気ではありますが、これからますます人気があがると思います。散歩道でもハクロニシキをシンボルツリーとして植えているお宅があると思うので、ぜひ探してみてください。

栽培の難易度


栽培の難易度 ★★☆☆☆

日当たりのよい場所を好みますが、夏の強い日差しで葉やけをおこすと美しい葉色が台無しになるので、明るい日陰に植えるのもおすすめです。風通しのよい場所で、水はけのよい土壌に植えます。植えつけ時に元肥を施し、たっぷり水やりします。幼木の間は土壌が乾いたら水やりしますが、成木になれば雨まかせでかまいません。剪定しなくてもきれいな樹形にまとまりますが、毎年12月~翌年1月(寒冷地では3月)に、樹高の3分の2くらいを残してばっさりと刈り込むと、翌春にはたくさんの新芽が出ます。なお、斑が入らずに緑だけになっている葉は先祖返りしているので、気づいたらすぐに枝ごと切り取ります。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。
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