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新橋演舞場が大料亭に! 一見さん歓迎の「東をどり」で江戸の粋を堪能

2022.04.11

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年に一度、新橋演舞場が華やかな大料亭へとかわる「東をどり」をご存じでしょうか。艶やかな芸者衆が三味線の音色に合わせ舞台で優雅に舞い、新橋料亭が誇る料理と美酒が会場に花を添える――。普段は一見さんお断りの新橋の料亭文化を体験できる、豪華絢爛な大人の遊び場をご案内します。 この記事をご覧の方の中から抽選で10組20名様を、2022年5月21~23日開催の第97回東をどりにご招待! 詳細は記事の最後をご覧ください。

新橋芸者の伝統を今につなぐ「東をどり」とは?


2020東をどり

2022年の開催で通算97回目を迎える東をどり。その歴史は大正時代に遡ります。

1925年(大正14年)新橋の芸者衆の芸を披露する場として新橋演舞場が創立され、そのこけら落としとして行われたのが東をどりの始まり。それから1世紀弱、時代に合わせて趣向を変えながら、料亭文化と新橋芸者の伝統を今に伝えています。




「料亭は日本文化の交差点」というのは、新橋の老舗料亭・金田中の4代目で、東をどりを主催する東京新橋組合の頭取も務める岡副真吾(おかぞえ しんご)さん。その言葉どおり、東をどりでは、食と酒、芸者衆の踊りの3つを軸に、芸妓の舞台はもちろん、幕間に楽しめる料亭の弁当や銘酒など、さまざまな日本の伝統文化が交差します。



「踊りの演出は花柳流、西川流、尾上流の3流派の家元が毎年入れ替わりで担当するため、毎回違った東をどりが楽しめます。でも、フィナーレだけは昔から変わりません」

「黒留袖のお引きずりに身を包んだ美しい芸者衆が舞台に並んで口上を述べ、一糸乱れぬ一体感と迫力のある歌と踊りで締めくくる。何度見ても鳥肌が立ちます」

 

幕間のお楽しみは、新橋老舗料亭による味の競演!


芸者衆の華麗な舞台と並ぶ東をどりの名物といえば、5軒の料亭が腕をふるう「陶箱松花堂弁当」でしょう。松花堂弁当とは、老舗 吉兆の初代・湯木貞一氏が、茶会で使用する器から着想を得て発案した4つに仕切られた箱に、刺し身、焼きもの、煮もの、ご飯を美しく盛りつけた弁当のこと。

東京吉兆(左)と米村(右)の陶箱松花堂弁当東京吉兆(左)と米村(右)の陶箱松花堂弁当。※画像は過去に開催された際のものです。当日の内容とは異なりますので、ご注意ください。

東をどりでは、湯木貞一氏の孫にあたる東京吉兆のご主人が1つの献立を提案し、それをもとに新喜楽、金田中、米村、松山の有名料亭が各々の解釈で個性を生かした料理を作ります。

陶箱花松堂弁当は予約制で、当日テーブルについて蓋を開けるまで、どの料亭のものがサーブされるかはわかりません。数人で予約をして、それぞれの弁当を比べてみるのも楽しいでしょう。

食事を満喫したら、次に足を向けてほしいのが、演舞場2階に立ち並ぶ粋な文化のサロン。酒処、和のおつまみとシャンパンのブースに東をどりの土産処まで、日本ならではの文化体験に心が躍ります。

※吉兆の「吉」は、正しくは、下が長い「土」に「口」です。

 

年に一度の晴れ舞台でみる新橋芸者の舞


大勢の人に芸を披露することが少ない芸者衆にとって、年に一度行われる東をどりは、広く一般に日頃の稽古の成果を発表できるまさに特別な場。

置屋「菊森川」を営む小喜美さんは「東をどりは新橋芸者たちのゴール」と言います。

菊森川小喜美さんが営む置屋「菊森川」から2018年にデビューをした小夏さん(左から3番目)。

新橋には花柳、西川、尾上の3流派があり置屋によって芸者たちが習得している日本舞踊の流派は異なります。一つの舞台で一つの楽曲に合わせて、寸分違わず動きを揃えるのは並大抵のことではありません。

公演の日が近づけば、朝から晩まで稽古漬けの日々。「努力が報われて若手に良い役がつけば、彼女たちを育てた私もうれしい」と小喜美さん。

東をどりのフィナーレ東をどりのフィナーレ。2021年第96回舞台より。

大正時代から形を変えつつも、芸者衆の努力と料亭の支えにより、脈々と受け継がれてきた東をどり。いつもは「一見さんお断り」の新橋花柳界が、すべての人を迎え入れ、おもてなしする夢の3日間がいよいよ始まります。

〈お話を伺った方々〉
●岡副真吾さん
東をどりを引き継ぎ、支え続ける新橋の老舗料亭・金田中の4代目。東京新橋組合の頭取も務める。

●小喜美さん
置屋「菊森川」を経営。先輩芸者として、そして置屋の経営者として若手の育成に励む。

第97回 東をどり

日時 2022年5月21日(土)~23日(月)
各日3回 全9回公演
・壱の回 開演11:00~終演12:30
・弐の回 開演13:40~終演15:10
・参の回 開演16:20~終演17:50

場所 新橋演舞場(東京都中央区銀座6-18-2)

東をどり公式サイト>>

前売りチケット販売開始 2022年4月10日(日)~
「Web松竹」(24時間受け付け/発売初日は午前10時より)>>





「東をどり」支援に招木札のお礼
東をどりでは皆さまの支援を呼び掛けています。第97回東をどりに5万円か10万円のご支援に対し、江戸文字・寄席文字書家の橘右之吉さんが寄付者の名前を揮毫した木札を作成して、東をどり開催期間中の演舞場エントランスに掲げます。期間終了後は寄付した方に贈呈します。東をどり公式サイト>>よりお申込みください。
家庭画報.com会員限定企画

本募集は終了しました。

第97回東をどりにご招待します

こちらの応募要項をすべてお読みの上、ご応募ください。 内容 2公演に計10組20名様をお招きします。 ・2022年5月21日(土)壱の回 (開演11:00~終演12:30)のペアチケット5組(10名) ・2022年5月22日(日)壱の回 (開演11:00~終演12:30)のペアチケット5組(10名) 応募締め切り 2022年4月24日(日)23:59まで ※応募には、家庭画報.comの会員登録(無料)が必要です。未登録の方は〔ご応募はこちら〕ボタンから「新規会員登録」へお進みください。 注意事項(必ずお読みください) ・当選の方には4月末~5月上旬にメールでお知らせいたします。落選の場合、通知されません。応募受け付けの確認や、抽選結果に関するお問い合わせはお答えしかねます。 ・住所不明、転居、長期不在等でチケットが届かない場合は、当選を無効とさせていただきます。 ・チケットは当選者1名につき2名分です。就学前のお子さまの同伴・入場はご遠慮ください。 ・チケットの転売は固く禁じます。 ・チケットはお席のみです。会場までの交通費、お食事等は含みません。 ・お席のご希望は、受け付けておりません。 応募方法 ・下の〔ご応募はこちら〕ボタンからご応募ください。ログインすると「INQUIRY FORM/お問合せ」画面に移ります。 ・件名に「東をどりプレゼント応募」を選択し、詳細を記入する空欄に以下の必要事項をご入力のうえ、送信してください。 必要事項 1.参加希望日(5月21日 / 5月22日 / どちらでも可 のいずれかを記入) 2.この記事の感想 3.ご住所(チケットの送り先) 応募ボタン
写真/COO PHOTO

この記事はWEBメディア『家庭画報国際版 KATEIGAHO INTERNATIONAL Japan EDITION』に掲載された特集「江戸の粋を受け継ぐ東をどり」(2020年3月)を再編集したものです。
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