「食物繊維は、善玉菌にとって必要不可欠な“餌 ”です」と小林暁子先生はいいます。つまり、食物繊維の豊富なプルーンを、善玉菌を増やす発酵食品と一緒にとれば、腸内環境が整い、免疫力アップにつながるのです。
後編では、「つきぢ田村」の田村 隆さんが、発酵食品の塩麴と酒粕を用いたプルーン料理をご提案します。
第1回 便秘を解消する
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〔前編〕便秘は“現代病”。更年期以降は特に注意>>・
〔後編〕脇屋友詞さんが提案する プルーン料理 >> 有害なものを排除する関所。腸は大事な免疫器官
更年期には、風邪をひきやすい、肌が荒れるなど免疫力の低下を感じる出来事が増えてきます。しかし、「腸のケアを始めると体調も体力も戻ってきたと実感するかたが多いのです」と小林暁子先生はいいます。
「腸管の粘膜は栄養吸収とともに、免疫機能という重要な役割を担っています。腸には多くの免疫細胞が集中しており、体に入ってきたものが有益か有害かをジャッジして、前者を取り入れ後者を排除する関所の機能を果たしているのです。女性ホルモンの低下によって自律神経が乱れ、腸の働きが鈍化しがちな更年期には、生活習慣の中でも特に食事に気をつけて腸内環境を整え、免疫細胞の働きを活性化する必要があります」